『FallOut4』感想
『Fallout4』は2015年に発売されたオープンワールドRPG。手がけるのは『Skyrim』でも有名な「ベセスダ・ソフトワークス」。
『FallOut』シリーズは核戦争後のポストアポカリプスな世界を舞台に繰り広げられるオープンワールドとなっています。
退廃的な世界で自由に振る舞えるのがFallOutの魅力よ!
ゆかりさんは蛮族ですからね。
ぴったりなプレイヤーってわけだ。
エッジの効いた仲間たち
『FallOut』シリーズの魅力といえば、個性豊かなキャラクターの存在は欠かせません。それは本作でも健在。
まずはPVやパッケージでも登場していたみんなの愛犬「ドッグミート」は癒し。
戦闘面での活躍はそこまで期待できないが、常に主人公と寄り添い歩く姿は荒廃した世界を探索するには相棒感が演出されて好きな仲間だ。
THEアメリカンなモデルなのもいいんだよね〜
そして『FallOut4』のメインストーリーに関わりのある「ニック・バレンタイン」も長い時間冒険に赴いた仲間キャラ。
探偵という職業を生業にしていることからも正義感溢れるキャラクターとして振る舞ってくれます。
主人公の境遇を憂い、人間が人間を信じられなくなった世界を人造人間という視点ありでのコミュニケーションはマッチしていた。
またニック自身も人造人間の”自分”というぞんさいを模索しているような言動をしており、この世界に生きるキャラクターの中でも哲学めいた台詞が多く、声と合わさって渋さが突き抜けている。
その他にも魅力的な仲間を数多くいるが、全員を紹介するのは割愛させてもらおう。ぜひ自由にプレイしてみてお気に入りのキャラクターを探してみてほしい。
ロボットにコートで渋いキャラは反則よ!
私は緑の友としてストロング一択です。
ほんっとブレないわね。
拠点建築に防衛線の構築
本作の特徴的な追加要素として「クラフト」が加わっている。これは『マインクラフト』よりも自由度は低いが、自分の好きなように拠点を建築することができる。その他には拠点防衛としてタレットなどの武器を設置し、自衛を強化する必要がある。
普段はこういうクラフト系は必要最低限な私だが、本作は世界観もあって、タレット込みで拠点構築するのが非常に楽しかった。
ただ居住区を作るのではなく、敵が襲撃してくることを想定とした区画整備。タレットをただ置くのではなく、防壁など適度に穴を用意して設計するなどが世界観にのめり込んでハマってしまった。
本作とは違ったストーリーのDLC
『FallOut4』は6つのDLC(ダウンロードコンテンツ)が配信されています。種類としてはシナリオ系とクラフト系に分別することができる。
シナリオ系DLC
- Automatron
- Far Harbor
- Nuka World
本作のメインストーリーやサブクエストとは全く異なるシナリオが楽しめるDLC。
クラフト系DLC
- Wasteland Workshop
- Contraptions Workshop
- Vault-Tec Workshop
クラフト系DLCにはシナリオ追加なく、純粋にクラフトアイテムの追加による建築物の拡充になります。
私は全てのDLCを購入したが、DLCが配信される頃にはクラフトは十分満喫したこともあったので、追加アイテムなどは軽く触れる程度で。
しかしシナリオ系DLCが面白いのは『FallOut』シリーズでは毎度のこと。
「Automatron」は人造人間とは違う、ロボット軍団の謎を調査する物語。
「Far Harbor」は霧に覆われた島で繰り広げられる3つの勢力の権力争いに巻き込まれるという話。
「Nuka World」は遊園地という全く新しいロケーションで探索やユニークな敵が登場するDLC。
ここまでDLCについて紹介してきたが、『FallOut4』のバージョンによっては元々セットになっているものもある。DLCの購入が必要になった際の参考になれば嬉しい。
個人的には、「Far Harbor」>「Automatron」>「Nuka World」の順番で面白かった。
類似作『Fallout76』とは別物
本作『FallOut4』はオフラインプレイのオープンワールドゲーム。一方『FallOut76』はオンライン専用ゲームとなっている。
どちらもPS4でプレイ可能ということで、勘違いされる方もいるがご注意を。
『FallOut76』はオンラインプレイということで、複数人で協力してイベントをクリアしたりと、今までの『Fallout』シリーズとは楽しみ方が異なる。
ストーリーをがっつり楽しみたい方は、『Fallout4』がオススメです。
『Fallout76』は未プレイなのでご勘弁を。
『FallOut4』評価は?
評価:
クリア時間:160時間(1回目)、140時間(2回目)
本作はマルチエンディングかつ主人公の性別を選べる方式だったので、2周プレイした。評価は2周した上での総合評価になる。
満点でない理由は、1つある。
1つはメインストーリーの設定からくる主人公で好きなロールプレイが難しいという点。
本作の主人公は男性・女性を選べるのだが、固定の設定がある。それが結婚をし、子供がいるという点。そしてボイス付き。
これは今までにないぐらいメインストーリーに関わってくる設定になっているので、自分の妄想を主人公に投影してプレイというのが正直難しい。私はどうやっても親と個性ありきでしかプレイできなかった。
逆にいえば、メインストーリーこそ楽しみたいという方には、ある程度設定が組み込まれている方が没入感が得られるので、バランスが難しい部分ではあるが。
マイナスポイントは確かにあるが、オープンワールドゲームとしてはバグも少なく(比較的)、多くの陣営が存在するので会話などから世界観を味わえるという部分は上質なゲーム体験になる。
シリーズとしては実は7作目だが、ストーリーを楽しむには過去作の知識や経験は必要ありません。(著者も本作3作目)
本作『FallOut4』だけでも十分ストーリーを楽しめる作りになっているので安心してほしい。
ポストアポカリプスな世界を自由に闊歩したい人はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?
『FallOut』を題材にしたドラマがAmazonプライムビデオで配信されるとのこと。
個人的には期待できるトレーラーだったので、試聴は確定。