【大怪獣プロレス】モンスターヴァースによる新開拓!『ゴジラxコング 新たなる帝国』レビュー

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『ゴジラxコング 新たなる帝国』あらすじ

怪獣と人類が共生していく中、未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知する。やがてゴジラの「地上世界」とコングの「地下空洞」が交錯、ついに出現した未知なる脅威とゴジラ、コング。そんな怪獣たちのバトルの先には、人類の想像を超えた世界が待っていた。

監督アダム・ウィンガード
脚本テリー・ロッシオ/サイモン・バレット/ジェレミー・スレイター
公開日2024年4月26日
上映時間115分

『ゴジラxコング 新たなる帝国』感想

ハリウッド版『GODZILLA』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』がクロスオーバーしたことで生まれた『モンスターヴァース』シリーズの第5作目。

この『モンスターヴァース』の見どころといえば、怪獣同士による大迫力のバトル!

今作のオリジナル怪獣や初の実写化怪獣も登場するなど、映像に引き込まれること間違いなし!

コングが“人間”の代わりに!?

本作は、コング、ゴジラ、人間の構成になっており、それぞれ特色がある。そんな中、コングは今までのシリーズに比べて人間味や表情が豊かになったという変更点がある。

前作までは人間パートが多く占めていたが、本作全体的にコングのパートが多くなっている。

過去作では人間パートに不評が集まってたしね

人間パートが少なくなった反面、コングパートでは人間の代わりと言わんばかりにコングの表情を映している。コングが同類種と地底世界で遭遇したエピソードでは、自身を誇示するリアクションや自分よりも弱きものを守ろうとする今までにはないコングの成長が見られる。

『猿の惑星』の演出に本当近かったですね

ゴジラには敵なし!?

前作『ゴジラvsコング』ではメカゴジラ相手(パワーは本来の性能よりも低い)には、コングと共闘することで勝ちを手にしたゴジラだったが、本作スタート時点からまさに敵なし状態。

今作で登場する様々な怪獣も少ないシーンで撃破してしまうなど、まさに怪獣の王という風貌。

前作では対等のように見えたコングですら、今作では一蹴。コングが一種の縛り状態だったとはいえ、前作ほどの苦戦ぶりは全く見えない。

そんなゴジラが「未知なる脅威」に対抗するために、別モンスターのエネルギーを狙うのだがそんな必要があったのか?と思う部分も。(ビジュアルの変化を出したいと思うが)

新怪獣シーモの外皮の頑丈さは目を張るものがあったが、他怪獣とは違って好戦的ではないという性格面で一歩引いてしまっていた。

シーモの表情が可愛らしい。

新怪獣シーモ © 2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

次回作はVSゴジラが見たい

本作無類の強さを見せつけたゴジラ。

ライバルキャラだったコングとも差が生まれ、追い詰めたキングギドラ(メカゴジラ)は流石に再登場とはならないだろう。

そこで問題になってくるのが、もし次回作があった際の敵キャラの存在である。

本作では、「スカーキング」「シーモ」と2体のオリジナルモンスターを登場させている。

スカーキング © 2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

スカーキングは予告時点では風格があったものの、劇中では手足の長いヒョロそうなビジュアルと、正直強さが伝わってこなかった。

シーモはゴジラを上回る巨体に、怪獣相手でも氷漬けにしてしまう冷気を放つなどポテンシャルは相当なもの。劇中でもパワーアップゴジラの熱線によろけることはあれども、外皮に傷のような描写はなく、スカーキングよりも能力は上だろう。

スカーキングはゴジラの尻尾攻撃でボールみたいに飛んじゃったりと、ウェイトがね。。。

東映版ゴジラからまだ登場していていない強敵として「スペースゴジラ」「デストロイヤー」がいる。この2体はゴジラ単独では勝てる見込みがなかった強敵。ゴジラファンからも最強と評される敵キャラだ。

決してオリジナルモンスターには期待できないというわけではないが、現在のCG技術で一新された「スペースゴジラ」「デストロイア」をぜひ見てみたいものだ。

モスラが復活したし、東映から輸入してほしいわ

個人的にはデストロイアに登場してほしいです!

『ゴジラxコング 新たなる帝国』評価は?

評価:

今作は人間パートのボリュームが減り、怪獣プロレス映画に極振りした作品というのが率直な感想だ。

しかし、前述した通りゴジラの強さが際立っており、メインを張っていたコングの活躍がバトル面ではイマイチなのが…

前作では共闘することで、印象としてはトントン(若干コング寄り)だったが、今作のバトル面はゴジラ任せ。コングにもパワーアップ要素はあったが、ゴジラに比べると物足りないのも事実。

ぜひ次回作では、コングもバトルシーンで華々しい活躍をスクリーンで目にしたいものだ。

今作は製作費に比べて、順調な動き出しとなっており最終興行収入も期待されている。他作品のユニバース系が芳しくない中で、期待されている作品といえるだろう。

『ゴジラ-1.0』の影響もあって、世界的に波に乗っているゴジラ作品から今後も目が離せない!

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